ソロ活動/ぽり/Baldur's Gate 3 のバックアップ(No.13)


世界初のTRPG『Dungeons & Dragons』のビデオゲーム化作品のうちの1つ、Baldur's Gateシリーズの3作目。
色々な場面でダイスロールをしたりゲームマスター枠のナレーターがいたりと、TRPG的表現が多い(当然だが)のでTRPGをやったことがある人ならとっつきやすい…かもしれない。
TRPGプレイヤー以外にも、TRPGをやったことがないので教養として触れてみたい人や、TRPGは好きだが人付き合いが嫌いだという難儀なタイプの人におすすめのゲーム。

難易度冒険家(ノーマル相当)で1周クリアまで??時間。会話と技能判定の多さ、戦闘の長さ、アイテムの多さ、インタラクト可能オブジェクトの多さ、移動速度の遅さなどあらゆる要素がプレイ時間を長くしているので、あまりゲーム時間が取れない人は探索を控えめにするなど効率的に動くことを心がけよう。

 

[戦闘]
戦闘はタイムライン+ターン制ストラテジーと同様のシステムで、1ターン行動あたりの価値が高いため睡眠や麻痺などの行動制限バステがすさまじく強い。また基本は高所を取る・囲んで殴るゲームであり、XCOM・タクティクスオウガ・FFTといったゲームの戦闘における定石を知っていれば有利な動き方がわかりやすいだろう。チュートリアルが最低限のものしかなく慣れるまでかなり苦労するが、慣れてきたら罠や環境オブジェクト利用などTRPGっぽい戦い方もできるようになる。

 

[システム]
ダイスロール判定は出たままの結果で進めるのがTRPG的お作法だが、判定失敗したら即座にNPCが集団で敵対など致命的なもの(というか面倒なもの)もあるので、セーブはある程度こまめにやっておこう。オートセーブもあるが、頻度はそれほど多くないので基本的にはクイックセーブを活用するとよい。

 

[総評]
ロールプレイ・探索・戦闘という古典的TRPGのルーチンを(面倒なところも含めて)これ以上ない再現度と快適性で楽しく体験できる。しかしながら現代のビデオゲーム基準で考えるとかなり煩雑な部分が多く、とにかくプレイ時間を激増させる難物。TRPGに興味があるもののなかなか手を出せなかった、という人には是非おすすめしたい。

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