ソロ活動/ぽり/OCTOPATH TRAVELER のバックアップ(No.9)


HD-2D(スクエニがUnreal Engineで開発した2Dドット絵風3D方式)を採用した初のRPG。
8人の主人公に別々のシナリオとエンディングがあり、最終的に一つのシナリオに進んでいくライブ・ア・ライブ方式のゲーム。

 

HD-2D方式最初の作品なのもあってか被写界深度やライティングなどのエフェクトの使い方がこなれておらず、そういう画面作りであるとか演出であると主張するにはあまりに画面が見づらく移動しづらい。
画面右下のコンパスっぽい何かはミニマップではないため移動の役には立たず、また奥行き方向の移動時に地形に引っ掛かりやすいため操作感がかなり悪い。
今作発売当時のHD-2Dは全体的に荒削りなシステムだったということだろう。

 

シナリオは主人公ごとに各4章構成で、章をまたぐと難易度が激増する。
このため通常プレイでは8人を並列に1章ずつ進めることがほぼ強制され、その都度話がぶつ切りになってしまうのが不満点。
1戦闘あたりのプレイ時間が長いゲームであるため、キャラ数も多すぎると感じた。
また隠しボスに挑む際も好き嫌いに関わらず8人全員のシナリオを終わらせ、かつ全員を育成する必要があるため、もう少し育成・進行には自由度がほしかったところ。

 

エンカ半減のサポアビを使って序盤から強引に強アイテム・強装備を集めることも可能だが、最短進行ルート・エンカキャンセルの仕様・エンカ時対策・宝箱の中身の把握など大量の攻略知識が要求される。
シナリオの並列進行をしたくない人は最初からタイムアタックのチャートを参考にして遊ぶのがおすすめ。
チャートを追っているうちに戦闘での強い動き方や強いアビリティ・アイテムも分かってくるため、ある程度戦力が整った後(一人目の第4章をクリアする頃)には好きな順でシナリオを攻略できるようになる。

 

戦闘システムはターン制JRPGとしては少し複雑だが、メリハリの効いた展開が発生するよく出来たシステムになっている。
ざっくり言うと弱点を突いてシールドブレイクを狙うかシールドを気にせずに火力でゴリ押しするかの選択をしつつ戦うシステム。
少し無理のある例えだが、SEKIROの体幹システムから弾きをなくしてRPGにしたような感じ、といえば人によっては伝わりやすいかもしれない。

 

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