ソロ活動/ぽり/Fate/EXTELLA LINK のバックアップ(No.9)


続編になっていっそう型月オタク以外にはおすすめできなくなったFate/EXTELLAシリーズ2作目。
重量級型月ノベルと劣化無双ライクのセットだった前作と比較すると良くも悪くもカドが取れて丸くなっており、今作は逆に良質な無双ライクに軽量級型月ノベル(竹箒日記で言うにはだが)がくっついている。

前作の知識があること前提で話が進むので、ストーリー復習はもっと最初のほうに入れといてほしい。(エンディングを2種類見て開放される最終ルートでやっと軽く前作の話が入る)

 

陣取りゲームとしてのシステム面では、前作ではまるで仕事をしなかった味方サーヴァントが単独でエリア防衛を成功させるようになったり、ひたすらダッシュを連打するだけだった長距離エリア間移動を令呪でカバーできたりと、前作の所々にあった欠陥やストレス要素が解消された。

これらの改善により、味方配置に応じたエリアの攻略順を考える、エリア防衛を味方に任せるか救援するか選ぶ、といった状況に応じたリスクリターン選択をする模範的なゲームデザインが構築され、前作EXTELLAで本来やりたかったであろう陣取りゲームにアップグレードされている。(前作では攻撃されているエリアまで延々と移動してはモグラ叩き方式で潰すだけだった)

また、仲間と同エリアにいる時は一緒に殴ってくれたりして賑やかし性能も進化。
前作でやたらと面倒だった宝具発動条件はわかりやすいゲージ制に変更され、キャラゲー無双ライクとしても十二分の出来になったと言える。

 

一方、どのステージでもやることが変わらないという問題点は解消されたとは言い難い。
キャラの操作性に関しては前作でネロ以外が使いにく過ぎた反省なのか、スキル演出と宝具演出のガワを取り除くとキャラごとの差はほぼなくなっている。
加えてステージ進行ギミックに関しても演出が違うだけの使い回しが多く、全ルートが終わる頃にはどうしても飽きる。
陣取り以外のルールのステージは単純なリニア進行のステージのみなので、ミニゲームやボーナスステージ枠としてせめてもう1種類は違うルールのステージを入れてほしかったところ。

 

総評としては良好なゲームシステムのキャラゲー無双ライク。
前作を最後までプレイした人におすすめ。
[[Steamレビュー>]]

 
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