ソロ活動/ぽり/ライザのアトリエ3 〜終わりの錬金術士と秘密の鍵〜 のバックアップ(No.9)


ライザのアトリエ3作目、秘密シリーズ完結編。
難易度ノーマルでクリアするまでのプレイ時間は約??時間。

 

[グラフィック]
ライザ1・2と比較してグラフィック全体のクオリティが向上したが、背景テクスチャの粗さは相変わらず。キャラクターモデルに関しては、2024年以降のゲームのセルルック3Dモデルと比べるとさすがに見劣りするが、2023年の発売当時としては上位のクオリティ。それだけに背景テクスチャとキャラクターの解像度に差がありすぎて違和感があるのは、シリーズを通じてもったいないと感じる部分となってしまった。
会話シーンにノベルゲーム型の立ち絵イラスト・直立モデル横並び方式を極力使わずに、アップ寄せの様々なアングルから表情を見せるのは前作ライザ2から本作ライザ3にかけての特徴。無意味にローアングルを使いすぎな部分はあるが、ゲーム画面に飽きが来づらいという利点はあると思うので個人的には高評価。

 

[戦闘]
ライザ2で廃止されていたロールが復活し、タンクキャラがしっかりタンクとして機能するようになった。ただし初期CC+素早さゲーであることに変わりはないので相変わらずレントは不遇。

 

[錬金]
ライザ2と同様に、スキルツリー形式による採取レベルアップやレシピ解禁のシステムが続投。素材選択UIに関しては相変わらず使いづらいが、複数選択が多少やりやすくなった。

 

[探索]
本作のマップはライザ3からの新エリア+ライザ1の既存エリアで構成されており、探索可能範囲がとても広くなった。またシームレスなエリア移動が可能になったことでオープンワールド的な見た目になっている。
序盤はファストトラベルポイントの開放が終わるまでひたすら走り回るゲームとなっており、かなり作業感が強い。マップの広さの割にどこに行ってもゲーム体験がずっとワンパターン、というオープンワールドで一番やってはいけない作りになってしまっているのは大きなマイナス点。探索要素を重視するのなら、マップを広くするのではなく各地のクエストと報酬のバリエーションを増やしてほしかった。

 

[ゲーム本編]
ライザ1・2のような細かいチュートリアルや導線は今作ではほとんどなく、いきなり放り出される感が強い。移動アイテムがないと行けないようになっているエリアも多いので、序盤はメインクエストを突っ走りつつ通り道のランダムクエスト・サブクエストでスキルポイントを稼ぐのがよい。
本作の新要素である鍵は戦闘・採集・錬金のすべてをブーストする万能システム。ストーリーとの関わりを考えるとブースト対象は錬金だけでよかったと思うが、そうするとライザ2とゲーム性が変わらなくなってしまうので仕方がないところか。

 

[総評]
基本はいつものアトリエだが、探索にかかるプレイ時間が長すぎてアトリエシリーズのコアである錬金部分のゲーム体験が薄まってしまったのは残念なところ。ライザ1から続くストーリーが気になるという人には十分におすすめ。

 

[[Steamレビュー>]]

Playthrough