ソロ活動/ぽり/OCTOPATH TRAVELER のバックアップ(No.8)


HD-2D(スクエニがUnreal Engineで開発した2Dドット絵風3D方式)を採用した初のRPG。
8人の主人公に別々のシナリオとエンディングがあり、最終的に一つのシナリオに進んでいくライブ・ア・ライブ方式のゲーム。

 

HD-2D方式最初の作品なのもあってか被写界深度やライティングなどのエフェクトの使い方がこなれておらず、演出と主張するにはあまりにも画面が見づらい。
また画面右下のコンパスっぽい何かは移動の役に立たず、移動時には地形に引っ掛かりやすいため操作感もかなり悪い。
実験的な作品であることを考えても各種グラフィック効果を切れるようなオプション項目は入れてほしかった。
(ライブ・ア・ライブのリメイク版など後発の2D-HD作品では見やすく調整されている)

 

シナリオは主人公ごとに各4章構成で、章をまたぐと難易度が激増する。
このため通常プレイでは8人を並列に1章ずつ進めることがほぼ強制され、その都度話がぶつ切りになってしまうのが不満点。キャラ数も多すぎると感じた。
また隠しボスに挑む際も好き嫌いに関わらず8人全員のシナリオを終わらせ、かつ全員を育成する必要があるため、もう少し育成・進行に自由度がほしかったところ。

 

エンカ半減のサポアビを使って序盤から強引に強アイテム・強装備を集めることも可能だが、最短進行ルート・エンカキャンセルの仕様・エンカ時対策・宝箱の中身の把握など大量の攻略知識が要求される。
シナリオの並列進行をしたくない人は最初からタイムアタックのチャートを参考にして遊ぶのがおすすめ。
チャートを追っているうちに戦闘での強い動き方や強いアビリティ・アイテムも分かってくるため、ある程度戦力が整った後(一人目の第4章をクリアする頃)には好きな順でシナリオ攻略できる。

 

戦闘システムはターン制JRPGとしては少し複雑だが、メリハリの効いた展開が発生するよく出来たシステムになっている。
ざっくり言うと弱点を突いてシールドブレイクを狙うかシールドを気にせずに火力でゴリ押しするかの選択をしつつ戦うシステム。
少し無理のある例えだが、SEKIROの体幹システムから弾きをなくしてRPGにしたような感じ、といえば人によっては伝わりやすいかもしれない。

 

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