ソロ活動/ぽり/ファイナルファンタジーXVI のバックアップ(No.7)


今作はぱっと見ゲーム・オブ・スローンズみのあるFF、第16作目。実際にゲースロを参考にしているとインタビューで明言されている。
イベントシーン中はいつでもポーズできて、そのシーンのキャラ・用語解説を見る機能も搭載されているので、人間関係や世界設定を忘れてしまっても安心…なのだが、本作はゲースロほどの複雑さがそもそもないのではっきり言って不要な機能。ゲースロにこれ欲しい。
序盤のストーリーラインはFFやDQといった古典的JRPGの定番路線で、先の展開が予想できすぎるためツカミが弱い。
FFなんだからそりゃそうだろと言われそうだが、少なくとも回想編はもっと短くして急展開させても良かったかな…という感想。

 

物議を醸した没入感重視のためのミニマップ不採用に関しては、実際にプレイしてみると結局普通にマップを開いて手間が1ステップ増えるだけであり、より一層没入感が削がれることに。
没入感というコンセプトはイベント鑑賞シーンだけにして、プレイヤー操作はもっと快適さを優先してほしい、という当たり前すぎる感想しか出てこなかった。

 

本作最大の見どころになっている召喚獣同士の戦闘はムービーパート・プレイパートともに見応え十分。個人的な好みとしては、セリフは一切なくしてしまって相互理解のできない人外の戦い感を出すほうが演出としてはスタンダードでいいのではないかと思うが、FFシリーズの召喚獣は昔から喋りまくることを考えるとある意味これもFFの独自性という気もする。
一般ボス戦時のQTE自体はあってもなくてもいいかなくらいの感想だが、召喚獣戦のようなムービー鑑賞に集中したいパートでは肝心の没入感を阻害する要素なので不要だったと思う。
シネマティック系のQTEをなくしたオートモードがあればより現代のゲームらしくなったのでは、と感じた。

 

総じて、「没入感」が悪い意味でキーワードになった作品。プレイヤー操作中の没入感は既存のアクションRPG並だが、中盤までのイベントシーンの没入感はFFらしくしっかりとあるので、ムービー鑑賞ゲーが苦にならない人にはおすすめ。

 

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