ソロ活動/ぽり/Clair Obscur: Expedition 33 のバックアップ(No.4)


フランスのベル・エポック(1900年前後、パリ万博の全盛期)がモチーフの世界を舞台にした終末系ファンタジーJRPG。
開発元は元UBIのスタッフが設立したスタジオで、開発者インタビューで言及されているとおり、日本製の有名JRPGオマージュ要素が随所に感じられる。
フランス製ゲームならではのアートワークや音楽を使った演出はかなり特徴的で、演出に新鮮味を求めているという人にはとてもおすすめのゲーム。

 

本作のゲーム体験としての面白い部分はほぼ戦闘システム部分(攻撃・回避・パリィのQTE)に集中している。
難易度バランス設定は悪い意味で昔懐かし洋ゲー仕様で、最低難易度(難易度:ストーリー)が一般的なゲームのノーマル難易度枠。
パリィ・回避ができないと本作の戦闘はほとんど楽しめないので、反射神経ゲーが苦手な人には全くおすすめしない。
逆に反射神経を使うタイプのアクションが好きな人にはおすすめ。

 

本作一番の問題点はパリィと回避のリスク・リターンのバランスが取れていない点。
敵の弱攻撃に対して回避をするメリットは一切なく(回避とパリィの受付時間が異なるので回避によってパリィを練習する、という開発者の狙いが全く成立していない)、逆に敵の強攻撃に対するパリィに失敗すると最低難易度であっても即死するので、格闘ゲーム上級者レベルの反応速度を持つプレイヤーでない限りは回避するしかない。
回復などのリカバー手段は多めに用意されているため、リソース管理さえしっかりできていれば見た目ほど理不尽ではないのだが、選択肢が選択肢として機能していないデザインは個人的にかなり不満度が高い。
普通に考えたら回避はAP消費にしてQTEを使わずに完全回避する、がすぐに思い付くデザインなのだが…

Playthrough