ソロ活動/ぽり/ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン のバックアップ(No.32)


旧スクウェアSFC時代のRPGの中でも難易度がやたらと高いことで有名な、ロマンシング サ・ガ2の3Dフルリメイク。
一見すると比較的シンプルなJRPGだが、閃きや陣形などの独自の戦闘システム・世代交代・施設開発・領地拡張といった、戦術・戦略ストラテジー風の要素を兼ね備えた独特なゲームシステムとなっており、パーティ構成やゲーム進行の選択肢について時間をかけて考えるのが好きな人向きの作品。
ロマサガ1とのシナリオ的な関係はなく、サガシリーズとしてはゲームシステムがシンプルで難易度設定も可能なので、シリーズ入門としてもおすすめ。

 

[サウンド・グラフィック]
3Dモデルを使ったイベントシーンはキャラ配置からアングルまでかなり手間暇をかけたことが伺える演出。テキストだけ眺めると割と淡白とも言えるサガシリーズ独特のセリフやイベントが、とても見ごたえのあるボイス付きカットシーンにリメイクされている。
ゲーム中は常にモーションブラーがかかっており、動きのあるシーンの最中にスクリーンショットを撮るとブレまくって写真映りが悪くなるので、オンオフできるようにオプション項目の追加がほしいところ。

 

[シナリオ]
七英雄の記憶という形でイベント鑑賞ポイントが各地に追加されている。本作は皇帝継承システムとフリーシナリオの性質上、中盤に主人公の存在感が薄くなる問題が避けられないため、できれば中盤を埋めるようなメインシナリオ要素の追加も欲しかった(蛇足になる可能性も高いので難しいところだが)。

 

[システム]
SFC版と比較すると内部仕様からUIまで多数の変更点があるが、ゲームバランス面においては、パーティメンバーを自由に交代できるようになった点が最も大きな変更点と言える。メンバー入れ替えが自由になって強敵対策がやりやすくなった上に、属性・耐性が細分化されているせいか、七英雄などの大ボス戦はSFC版以上の持ち物検査ゲーになったように感じた。難易度オリジナル以上に挑戦する人はしっかりと準備をしていこう。

 

[総評]
現代のゲームとして必要な要素をもれなく取り揃えたロマサガ2リメイク。JRPGなのにグランドストラテジーや4X系ゲームのようなフレーバーが詰め込まれているという、SFC版当時としても現代としても独自性の塊かつ完成度の高いゲームなので、動画でしかロマサガ2を知らなかったという人にぜひ遊んでほしい。

 

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