ソロ活動/ぽり/Fate/Samurai Remnant のバックアップ(No.29)


コーエーテクモ・オメガフォースによるFateシリーズの無双コラボ。
Fateシリーズ新作というよりはFGOスピンオフとしての性格が強く、FGOを1.5部(英霊剣豪七番勝負)までプレイしておくと登場人物の背景が分かりやすい。ただしストーリー的な関係は無いので、未プレイでも問題はない。

 

デフォルト難易度(剣客)でサブイベントを全回収しつつ1周目クリア時のプレイ時間は約40時間、2周目以降のDLCを除くイベント回収率100%達成時点で約60時間、DLC1~3クリア時点(DLC回想戦込み)で約??時間。
未読テキストのスキップ時に警告が出るため周回でのイベント回収は快適だが、ムービー再生タイプのイベントスキップ時は未再生でも警告が出ないという不具合があるため見逃しに注意。

 

戦闘システムは過去のオメガフォース製無双コラボであるP5Sに近い。特殊行動やアイテムの選択時には時間が止まる上にクールタイムもなく、アクションゲームとしては初心者向け。サーヴァントごとの行動パターンも操作時・敵対時ともによく差別化されていて、無双キャラゲーとして飽きさせない作りになっている。
とは言うものの、デフォルト難易度の1周目序盤~中盤にかけてはスキルや装備が弱いせいでやたらと敵が硬く、特に山場であるはずのサーヴァント戦が単調になっているのはかなり残念なところ。サーヴァント以外の中ボスや大ボスは行動パターンが少ない分よりいっそう硬いだけという印象を受けてしまうので、少なくとも序盤は味方サーヴァントの操作可能時間をもっと増やして戦闘にメリハリを付けてほしかった。
幸い難易度はいつでも変更でき、報酬にもストーリーにも全く影響しないため、ボス戦に詰まったり退屈だと感じたらさっさと難易度を下げるのがよい(このゲームを買う人の多くはストーリーを見るのが目当てだと思うので)。

 

ストラテジー戦闘パートの霊地獲得戦はFGOの聖杯戦線イベントに似ているが、ルールは本作独自のデザインでパズルゲーム的な爽快感がある。単調になりがちな無双アクションの味変になるということもあって個人的には一番面白かったパート。ただし何も考えずにゴリ押しをするとかなりの時間を浪費するので、パズルを考えるのが苦手な人は最初から攻略を見てしまうほうが快適。

 

その他の各種ミニゲームは反射神経を要求してくるものが多い。特に彫仏は正攻法だとかなり難しいが、PCモニタの目の前までコントローラを持っていき、常に横目でボタンを見ながらプレイすると成功率が高まる。キーボードの場合はキーコンフィグで移動(前後左右)のWASDを1~4の数字キーにするなど、反応しやすい配置に変更するとよい。

 

総評としては戦闘システムの出来は良いが序盤の戦闘バランスが今ひとつなFGOスピンオフ無双。中盤以降のバランスやストーリーなど総合的な品質は高いので、1周目の序盤だけ難易度を下げて遊ぶのがおすすめ。
[[Steamレビュー>]]

Playthrough