ソロ活動/ぽり/OCTOPATH TRAVELER のバックアップ(No.24)


steamアクティビティに流れる実績説明がシナリオを全部ネタバレしてくることで有名なJRPG。
8人の主人公に別々のシナリオとエンディングがあり、各主人公を仲間にしつつシナリオを進めて最終的に一つのシナリオに進んでいく、サガシリーズとライブ・ア・ライブを合わせたようなゲーム進行になっている。

 

[システム]
HD-2D方式(Unreal Engineを使った2Dドット絵風3D)の最初の作品かつスペックに乏しいSwitch専売作品だったという事情のせいか、被写界深度やライティングなどのエフェクトの使い方がこなれておらず、そういう画面作りであるとか演出であると主張するにはあまりにも画面が見づらく移動しづらい。
画面右下のコンパスのような何かはミニマップではないため移動の役には立たず、また奥行き方向の移動時に地形に引っ掛かりやすいため操作感がかなり悪い。
今作発売当時のHD-2Dは全体的にまだ荒削りなシステムだったことが伺える。

 

一方でサウンド面の演出は効果的に機能しており、ボス戦前の会話でイントロループを流し、戦闘に入るとメインBGMに接続する流れは非常に気分が盛り上がる。
ただ本作のボイスは一部フルボイス・他は一言のみのパートボイスというかなり中途半端な仕様のため、次作のオクトラ2のようにフルボイス化した完全版をいつか出してほしい。

 

[戦闘]
シールド弱点・シールドブレイクを軸にした戦闘システムは初見殺しの傾向が強いものの、しっかりと準備をしておけばメリハリの効いた展開を楽しめるよく出来たシステム。
後半のボス戦は難易度がかなり高く、弱点を狙う・防御で行動順調整・味方に補助/回復・素の火力でゴリ押し、など適切に選択肢を選んでいかないとHP減少時の行動パターン変化(いわゆる発狂モード)で酷い目に合う。
準備不足のままアドリブで長期戦をしても時間がかかるだけで面白くないので、装備・ジョブ・アビリティなどの下準備をした上で各種アイテムを遠慮なくつぎ込み、短期決戦を心がけるのが本作の戦闘を楽しむコツと言える。

 

[シナリオ]
メインシナリオは主人公ごとに各4章構成。いずれも王道かつ質の高い、飽きさせないシナリオになっている。
しかしながら章をまたぐと戦闘難易度が激増するため、通常プレイでは複数の主人公を並列に1章ずつ進めることをほぼ強制されてしまい、その都度話がぶつ切りになってしまうのが不満点。
また最終シナリオ(サブシナリオ扱い)のラスボスに挑む際は8人全員のメインシナリオを終わらせ、かつ全員を育成する必要があるため、もう少し育成・進行には自由度がほしかったところ。

 

エンカウント半減のサポアビを使って序盤から強引に強アイテム・強装備を集めることも可能だが、最短進行ルート・エンカキャンセルの仕様・エンカ時対策・宝箱の中身の把握など大量の攻略知識が要求される。
シナリオの並列進行をしたくないという人は最初からタイムアタックのチャートを参考にして遊ぶのがおすすめ。
チャートを追っているうちに戦闘での強い動き方や強いアビリティ・アイテムも分かってくるため、ある程度戦力が整った後(一人目の第4章をクリアする頃)には好きな順でシナリオを攻略できるようになる。

 

[[steamレビュー>]]

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