ソロ活動/ぽり/ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン のバックアップ(No.23)


閃きシステムが初登場したロマンシング・サガ2の3Dリメイク。開発元は聖剣伝説3のリメイク・TRIALS of MANAのXeen。
ロマサガ1とのシナリオ的な関係はなく、サガシリーズとしてはゲームシステムがシンプルなので、シリーズ入門としておすすめの作品。

 

[サウンド・グラフィック]
3Dモデルを使ったイベントシーンはキャラ配置からアングルまでかなり手間暇をかけたことが伺える演出で、SFC版を知っている人にとっては圧巻の出来。ボイスの追加・身振り手振り・移動モーション・表情豊かなアニメーション・スクショ映えにやたら気をつかったアングルで、サガシリーズ独特の淡白とも言えるセリフやイベントがとても見ごたえのあるカットシーンにリメイクされている。
常にモーションブラーがかかっており、動きのあるシーンの最中にスクリーンショットを撮るとブレまくって写真映りが悪くなるので、オンオフできるようにオプション項目の追加がほしいところ。

 

[シナリオ]
七英雄の記憶という形でイベント鑑賞ポイントが各地に追加されている。本作は皇帝継承システムとフリーシナリオの性質上、中盤に主人公の存在感が薄くなる問題が避けられないため、できればそこを埋める追加シナリオ要素も欲しかった(蛇足になる可能性も高いので難しいところだが)。

 

[ゲームシステム]
最も大きな変更点はどこでもセーブ廃止・パーティメンバーの自由交代の2つ。SFC版のようなポーズ機能とセーブ&ロードを使った強引な敵避けは不可能になり(退却を繰り返して突破することはできる。SFC版とは異なり退却回数は敵の強さに影響しない)、リソース管理に気をつかいながらフィールドやダンジョンを進むクラシックなJRPGのデザインに変更された。また、パーティメンバー入れ替えが自由になった分、七英雄などの大ボス戦は持ち物検査ゲー寄り。弱点を突けるメンバーを揃えていかないと消耗戦で負けるので、難易度オリジナル以上に挑戦する人はしっかり準備をしていこう。

 

[総評]
現代のゲームとして必要な要素をもれなく取り揃えたロマサガ2リメイク。比較的シンプルなJRPGでありながら、現代で言うところの4XストラテジーやオープンワールドRPGのような要素を兼ね備えている、SFC版当時としても現代としても独自性の塊かつ完成度の高いゲームなので、動画でしかロマサガ2を知らなかったという人にぜひ遊んでほしい。

 

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