ソロ活動/ぽり/Fate/Samurai Remnant のバックアップ(No.21)


コーエーテクモ・オメガフォースによるFateシリーズの無双コラボ。
ストーリーとしてはFateシリーズ新作というよりFGOスピンオフとしての性格が強く、FGO1.5部(英霊剣豪七番勝負)をプレイ済みの人向けの作品。
マーベラスによる無双ライク作品であるEXTELLAシリーズ同様、型月ライター陣がシナリオ監修をしているのでFateシリーズが好きならどちらもオススメ。

 

デフォルト難易度でサブイベントを全回収しつつ1周目クリア時のプレイ時間は約40時間、2周目以降のDLCを除く全イベント・エンディング回収時点で約60時間。
ゲーム内イベントシーンをスキップすると未読の場合に警告が出るため、既読イベントだけを飛ばしたい周回時にはとても便利。しかしながらプリレンダリングムービーを流すタイプのイベントをスキップする場合、未読(未再生)であってもスキップ時の警告が出ないという不具合があるので、2周目以降に未読イベントだけ拾おうと考えている人は要注意。

 

戦闘システムは過去のオメガフォース製無双コラボであるP5Sに近い。特殊行動やアイテムの選択時には時間が止まる上にクールタイムもなく、アクションゲームとしては初心者向け。
とは言うものの、デフォルト難易度の1周目序盤~中盤にかけてはスキルや装備が弱いせいで敵が硬く、特に山場であるはずのサーヴァント戦が単調になっているのは残念なところ。中ボスから大ボスまでただ硬いだけの敵ばかりで飽きが早いので、味方サーヴァントの操作可能時間をもっと増やして戦闘にメリハリを付けてほしかった。
幸い難易度はいつでも変更でき、報酬にもストーリーにも全く影響しないため、ボス戦に詰まったり退屈だと感じたらさっさと難易度を下げるのがよい(このゲームを買う人の多くはストーリーを見るのが目当てだと思うので)。

 

ストラテジーパートの霊地獲得戦はパズルゲーム的な爽快感があり、単調になりがちな無双アクションの味変になるので個人的には高評価。ただし何も考えずにゴリ押しをするとかなりの時間を浪費するパートなので、パズルを考えるのが苦手な人は最初から攻略を見てしまうほうが快適。
その他の各種ミニゲームは反射神経を要求してくるものが多い。特に彫仏は正攻法だとかなり難しいが、PCモニタの目の前までコントローラを持っていき、常に横目でボタンを見ながらプレイすると成功率が高まる。キーボードの場合はキーコンフィグで移動(前後左右)のWASDを1~4の数字キーにするなど、反応しやすい配置に変更するとよい。

 

総評としては戦闘システムの出来は良いが序盤の戦闘バランスが今ひとつなFGOスピンオフ無双。中盤以降のバランスやストーリーなど総合的な品質は高いので、1周目の序盤だけ難易度を下げて遊ぶのがおすすめ。
[[Steamレビュー>]]

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