ソロ活動/ぽり/Hogwarts Legacy のバックアップ(No.20)


ハリー・ポッターシリーズ本編の約120年前を舞台としたオープンワールドRPG。
ハリポタ本編映画8作品を全部見ておくべきとまでは言わないが、さすがに1~3作目くらいまでは見てから本作を遊ぶほうがいいだろう。様々な場面でコレ映画に出てきた!という楽しみ方ができる。

 

環境が揃っていればレイトレーシングとHDRは有効化させて遊びたい。DLSSやFSRを使ってホグワーツ城内で40FPS以上出ていれば問題なく遊べるので、フレームレートを多少犠牲にしてでもレイトレを優先するのがおすすめ。

 

イベントカットシーンの演出は一級品で、特に序盤はアトラクションさながらの出来。中盤の試練パートは若干の引き伸ばし感があるものの、同じことの繰り返しにはならないような構成になっているため、メインストーリー全体の満足感は高い。
一方で不満点はオープンワールドとしてのブラッシュアップ不足で、立体マップUIが使いづらかったり、装備の所持数制限が無意味に厳しいせいで鑑定・売却・インベントリ整理に時間を浪費させられたり、魔法ショートカットの再配置が面倒だったり、と様々な部分にゲームテンポを損なう仕様があって遊びづらさが目立つ。基本的にはメインストーリー鑑賞+フォトモードでスクリーンショットを撮るための、鑑賞寄りのゲームだと割り切っておいたほうがいい。

 

戦闘はパリィ反撃・回避・妨害などを使い分けるアクションとなっており、原作で出てきた様々な魔法が戦闘システムにうまく落とし込まれている。発売時の3Dアクションのトレンドを抑えたモダンな作りとなっていて普通に面白いのだが、回避と位置取りのために常にローリングしたり走り回ったりすることになるので、ハリポタ世界の魔法使いらしさは正直言ってあまりない。
難易度に関してはノーマルの時点でザコ戦もボス戦もかなり難しいので、アクションに自信がなければイージー以下に設定することを強く推奨する。リトライ時のロード画面を眺め続けるゲームとして体験を腐らせてしまうのはあまりに勿体ない。

 

総評としては、ハリポタ世界のアトラクションとしては120点、戦闘システムは80点、探索型オープンワールドゲームとしては40点。ハリポタ世界観が好きな人であれば多少の遊びづらさを我慢してでもプレイする価値は十二分にあるゲーム。

Playthrough