ソロ活動/ぽり/ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン のバックアップ(No.18)


ロマンシング・サガ2の3Dリメイク。開発元は聖剣伝説3 TRIALS of MANAのXeen。
ロマサガ1とのシナリオ的な関係はなく、サガシリーズとしてはゲームシステムがシンプルなので、シリーズ入門としておすすめの作品。

 

3Dモデルを使ったイベントシーンはキャラ配置からアングルまでかなり手間暇をかけたことが伺える演出で、SFC版を知っている人にとっては圧巻の出来。身振り手振り・移動モーション・表情豊かなアニメーション・スクショ映えにやたら気をつかったアングルで、サガシリーズ独特の淡白とも言えるセリフやイベントがとても見ごたえのあるカットシーンにリメイクされている。
モーションブラーが多用されているので、動きのあるシーンの最中にスクリーンショットを撮るとブレまくって写真映りが悪くなるのだけは何とかしてほしいところ。
シナリオ面では、七英雄の過去という形でのイベント鑑賞ポイントが各地に追加されている。本作では皇帝継承システムとフリーシナリオの性質上、中盤に主人公の存在感が薄くなる問題が避けられないため、できればそこを埋める追加シナリオ要素が欲しかった(蛇足になる可能性も高いので難しいが)。

 

ゲームシステム上の変更点は数多くあるが、UI・システム面としてはSFC版で隠されていた仕様の多くがパラメータとして可視化されており、閃きの派生などもゲーム内で確認できるため、キャラクターごとの適性を調べるためにムダな時間を使う必要がなくなって非常に遊びやすくなった。
ゲームデザイン面での最も大きな変更点はどこでもセーブの廃止・パーティメンバーの任意交代の2つ。SFC版のようなセーブ&ロードを使った強引な敵避けは不可能になったため(退却を繰り返して突破することはできる)、リソース管理に気をつかいながらダンジョンを進むスタンダード…と言うには若干クラシックすぎるJRPGのデザインに変更された。また、パーティメンバー入れ替えが自由になった分、七英雄などの大ボス戦は持ち物検査ゲー寄り。弱点を突けるメンバーを揃えていかないと消耗戦で負けるので、難易度オリジナルに挑戦する人はしっかり準備をしていこう。

 

総評としては、現代のゲームとして必要な要素をもれなく取り揃えたロマサガ2リメイク。4Xストラテジー要素を含みながらもやることは比較的シンプルなJRPGという、SFC版当時としても現代としても独自性の塊かつ完成度の高いゲームなので、動画でしかロマサガ2を知らなかったという人にぜひ遊んでほしい。

 

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