ソロ活動/ぽり/ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン のバックアップ(No.16)


ロマンシング・サガ2の3Dリメイク。開発元は聖剣伝説3 TRIALS of MANAのXeen。
基本的にSFC版をやったことがある人向けのレビューです。

 

3Dモデルを使ったイベントシーンはキャラ配置からアングルまでかなり手間暇をかけたことが伺える演出で、SFC版を知っている人にとっては圧巻の出来。身振り手振り・移動モーション・表情豊かなアニメーション・スクショ映えにやたら気をつかったアングルで、サガシリーズ独特の淡白とも言えるセリフやイベントがとても見ごたえのあるカットシーンにリメイクされている。
モーションブラーが多用されているので、動きのあるシーンの最中にスクリーンショットを撮るとブレまくって写真映りが悪くなるのだけは何とかしてほしいところ。
シナリオ面では、固定主人公の序盤と終盤にストーリーテリングが集中して残りは大雑把だったSFC版の大枠はそのままに、七英雄の過去という形で長尺のイベントを追加している。シナリオ演出もボイスもない中盤の皇帝は主人公として目立たなさすぎるが、本作のフリーシナリオシステムでは避けられない難点と言える。

 

リメイクでの変更点は数多くあるが、UI・システム面としてはSFC版で隠されていたパラメータの多くが可視化されており、閃きの派生などもゲーム内で確認できるため、キャラクターごとの適性を調べるためにムダな時間を使う必要がなくなって非常に遊びやすくなった。
ゲームデザイン面での最も大きな変更点はどこでもセーブの廃止・パーティメンバーの任意交代の2つ。SFC版のようなセーブ&ロードを使った強引な敵避けは不可能になったため(退却を繰り返して突破することはできる)、リソース管理に気をつかいながらダンジョンを進むスタンダードなJRPGのデザインに変更された。また、パーティメンバー入れ替えが自由になった分、七英雄などの大ボス戦は持ち物検査ゲー寄り。弱点を突けるメンバーを揃えていかないと消耗戦で負けるので、難易度オリジナルに挑戦する人はしっかり準備をしていこう。

 

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