ソロ活動/ぽり/聖剣伝説 Legend of Mana のバックアップ(No.14)


初代プレイステーションで1作だけ発売された聖剣伝説シリーズ4作目のリマスター移植。本作はサガフロンティアと開発時期が近く、共通する開発スタッフも多い(参考記事)こともあって、良くも悪くもサガシリーズそのままのクセが非常に強く出たフリーシナリオ型ARPG。

 

本作の評価点としては独特な育成・シナリオ進行のシステムや下村陽子BGMなど色々とあるが、個人的にもっとも際立っていると感じられた特徴はキャラクター造形・セリフ・演出の独自性と、愛と自由をテーマにしたシナリオの印象深さ。登場キャラのバリエーションがとにかく多く、どのシナリオでもサブキャラ含めて見た目も言動もやたらと重々しく濃いキャラばかり出てくるので見ていて飽きがこない。また、愛と自由というあいまいな概念がシナリオのそこかしこで強調されるが、はっきりとした解釈ができないようにしてある部分が数多くあるので、セリフの端々からキャラクターの意図を読み解くのが好きな人にはハマるシナリオとなっている。
一方で、本作最大の欠点は操作性の悪さ。移動や攻撃などの入力に対する反応が遅く、特に戦闘では奥行き方向の位置が少しでもずれると攻撃が当たらないので、慣れるまでがかなり大変。

 

戦闘システムは殴ってゲージを溜めて必殺技を撃つだけのシンプルなスタイル。大型ボスのドットグラフィックアニメ、大量に用意されている武器や必殺技など、画面演出には目を引くものが多いので、戦闘が単純な割には飽きずにゲームを進めることができる。

 

総評としては聖剣シリーズの設定と戦闘にサガシリーズのフレーバーとシナリオをミックスしたゲーム。
操作性の悪さという欠点はあるが、シナリオと演出のインパクトを求める人にはとてもおすすめの作品。
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