ソロ活動/ぽり/OCTOPATH TRAVELER のバックアップ(No.12)


HD-2D(スクエニがUnreal Engineで開発した2Dドット絵風3D方式)を採用した初のRPG。
8人の主人公に別々のシナリオとエンディングがあり、各主人公を仲間にしつつシナリオを進めて最終的に一つのシナリオに進んでいく、サガシリーズとライブ・ア・ライブを合わせたようなゲーム進行になっている。

 

HD-2D方式最初の作品なのもあって、被写界深度やライティングなどのエフェクトの使い方がこなれておらず、そういう画面作りであるとか演出であると主張するにはあまりにも画面が見づらく移動しづらい。
画面右下のコンパスのような何かはミニマップではないため移動の役には立たず、また奥行き方向の移動時に地形に引っ掛かりやすいため操作感がかなり悪い。
発売当時のHD-2Dは全体的にまだ荒削りなシステムだったことが伺える。

 

シナリオは主人公ごとに各4章構成で、章をまたぐと難易度が激増する。
このため通常プレイでは複数人を並列に1章ずつ進めることがほぼ強制され、その都度話がぶつ切りになってしまうのが不満点。
また隠しボスに挑む際は好き嫌いに関わらず8人全員のシナリオを終わらせ、かつ全員を育成する必要があるため、もう少し育成・進行には自由度がほしかったところ。

 

エンカ半減のサポアビを使って序盤から強引に強アイテム・強装備を集めることも可能だが、最短進行ルート・エンカキャンセルの仕様・エンカ時対策・宝箱の中身の把握など大量の攻略知識が要求される。
シナリオの並列進行をしたくない人は最初からタイムアタックのチャートを参考にして遊ぶのがおすすめ。
チャートを追っているうちに戦闘での強い動き方や強いアビリティ・アイテムも分かってくるため、ある程度戦力が整った後(一人目の第4章をクリアする頃)には好きな順でシナリオを攻略できるようになる。

 

シールド弱点・シールドブレイクを軸にした戦闘システムはターン制JRPGとしては難易度が高く初見殺しの傾向が強いものの、しっかりと準備をしておけばメリハリの効いた展開を楽しめるよく出来たシステム。
特に後半のボス戦は難易度がかなり高く、弱点を狙う・防御で行動順調整・味方に補助/回復・素の火力でゴリ押し、など適切に選択肢を選んでいかないとHP減少時の行動パターン変化(いわゆる発狂モード)で酷い目に合う。
準備不足のままアドリブで長期戦をしても時間がかかるだけで面白くないので、装備・ジョブ・アビリティなどの下準備をした上で各種アイテムを遠慮なくつぎ込み短期決戦を心がけるのが本作の戦闘を楽しむコツと言える。

 

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