ソロ活動/ぽり/聖剣伝説3 TRIALS of MANA のバックアップ(No.12)


旧スクウェアSFCゲーム黄金期に発売された聖剣伝説シリーズ3作目のリメイク。
主人公ごとにストーリーが異なる形式のアクションRPGで、シナリオルートはオリジナル版同様に3種類、クリア後には追加ダンジョンあり。

 

総評としては、個人的な思い出補正がないゲームのリメイクをやっても単に古いゲームとしか思えなくて残念。

 

前作の聖剣伝説2にあった熟練度が廃止されて稼ぎに時間をかけるゲームではなくなったものの、逆にそのせいで道中のザコ戦報酬に価値がなくなってしまい、弱い敵との戦闘がバトルエリアに閉じ込められるだけの移動障害になってしまったのは極めて大きなマイナス点。せめて聖剣2と同様にエリア外逃走処理がないシステムであれば良かったのだが。
聖剣伝説シリーズ全体の傾向としてメインシナリオにお使いイベントが多いこともあり、複数の欠点が重なった結果シナリオのテンポも損ねてしまっている。

 

リメイク版ではアビリティの追加によりオリジナル版よりも遊びやすくなっているという触れ込みではあるが、序盤~中盤までは手に入るアビリティの数に対して枠数が極端に少ない。
このため挑発のようなゲームシステム上の有利が取れる強力なアビリティや、リソース回復系アビリティを付けて放置しがちになる。
また育成ポイントの振り直しは可能なものの、特定の場所でしかできずコストも高い。この点は現代のビルド構築型ゲームを見習って、メニュー画面から安上がりに試行錯誤できるようにしてほしかったところ。

 

属性弱点/耐性の補正が強すぎるのはオリジナル版と変わらずで、セイバー系魔法(属性バフ)一強のバランスによるクラス格差もほとんど変わっていない。
キャラとクラスを見た目で選びたい場合はブラックマーケットで属性付与アイテムを揃えておこう。

 

敵が使ってくる全体必殺技が必中ではなく予兆方式(FF14のボス戦方式)になったのは最も現代のゲームにリメイクされたと言える点。
理不尽な魔法カウンターもなくなったのでオリジナル版では実質縛りプレイだったアンジェラがまともに使えるようになった。

Playthrough