ソロ活動/ぽり/ライザのアトリエ3 〜終わりの錬金術士と秘密の鍵〜 のバックアップ(No.12)


ライザのアトリエ3作目、秘密シリーズ完結編。
アトリエシリーズとしてはかなり広大なマップ探索ができることが特徴。探索が好きな人と1作目で残された伏線の回収に興味がある人におすすめの作品。
難易度ノーマルでクリアするまでのプレイ時間は約??時間。

 

[グラフィック]:○
ライザ1・2と比較してグラフィック全体のクオリティが向上したが、背景テクスチャの粗さは相変わらず。キャラクターモデルに関しては、2024年以降のゲームのセルルック3Dモデルと比べるとさすがに見劣りするが、2023年の発売当時としては上位のクオリティ。それだけに背景テクスチャとキャラクターの解像度に差がありすぎて違和感があるのは、シリーズを通じてもったいないと感じる部分となってしまった。
会話シーンにノベルゲーム型の立ち絵イラスト・直立モデル横並び方式を極力使わずに、アップ寄せの様々なアングルから表情を見せるのは秘密シリーズ前後のアトリエシリーズでの特徴的な演出。アングルが頻繁に変わりすぎなところはあるが、ゲーム画面に飽きが来づらいという利点はあると思うので個人的には高評価。

 

[戦闘]:○
ライザ2で廃止されていたロールが復活し、タンクキャラがしっかりタンクとして機能するようになった。ただしクリスタルコア性能+器用さ+素早さゲーであることに変わりはないので、相変わらずレントは不遇。とは言え新要素の鍵をケチらずに使えば素早さだけはカバーできるので、レント操作でタンクをやりつつAPを稼ぐといった戦術も可能になっており、前作ほどのキャラ格差はなくなったと言える。

 

[調合]:○
ライザ2と同様に、スキルツリー形式による各種パッシブ能力やレシピ解禁のシステムが続投。素材選択UIに関しては相変わらず使いづらいが、複数選択が多少やりやすくなった。コンテナの所持数制限はかなり少ないので、低品質アイテムの処分はマメにやっておこう。

 

[探索]:×
本作のマップはライザ3からの新エリア+ライザ1の既存エリアで構成されており、探索可能範囲がとても広くなった。またシームレスなエリア移動が可能になったことでオープンワールド的な見た目になっている。
あまりにもマップが広がりすぎたせいで、序盤から中盤にかけてはファストトラベルポイントの開放のために延々走り回ることになり、かなり作業感が強いのが本作最大の欠点。この欠点はFT開放が一通り終われば解消するものの、アトリエシリーズであるにも関わらず調合部分のプレイ時間を相対的に減らしてしまっているのは大きなマイナス点。

 

[システム]:△
ライザ1・2のような細かいチュートリアルや導線は今作ではほとんどなく、いきなり放り出される感が強い。序盤はメインクエストを突っ走ってシステム解禁を優先しよう。
本作の新要素である鍵は戦闘・採集・調合をブーストできる万能システム。ストーリーとの関わりを考えるとブースト対象は調合だけでよかったと思うが、そうするとライザ2とゲーム性が変わらなくなってしまうので仕方がないところか。

 

[総評]:○
基本はいつものアトリエだが、探索にかかるプレイ時間が長すぎてアトリエシリーズのコアである調合部分のゲーム体験が薄まってしまったのは残念なところ。ライザ1から続くストーリーが気になるという人には十分におすすめ。

 

[[Steamレビュー>]]

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